ももの天然水
次の日。

あくびをしながら、階段を下りる。

「どーも。友哉の兄貴で、誠斗の友達です。」

ん?

兄貴の声?

帰って来たのか?

てか、誰としゃべって…

「は、初めまして、松…」

「紗優ちゃん。…でしょ?」

「…はい。」

「ちょ、兄貴!紗優に、触んな!」

「…安心しろ。お前が、本気で愛してる子に、手ださねぇよ。」

兄貴なら、やりかねない。

「…で、お前ら、もうヤったんだろ?」

「はぁ?!そ、そんなこと、聞くなよ!」

ストレートすぎる兄貴の言葉に、焦る。

「わかりやす。じゃ、俺、女のとこ行ってくるから。」

また、女かよ。

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