ももの天然水
「…ただいまー。」

紗優が、玄関を開けると、階段を下りる音が聞こえた。

「姉貴?…あ、友哉先輩!どーもっす!」

「よ、お前一人か?」

「いえ、マコ兄とじいちゃんとばあちゃんが。」

「そうか。」

両親は、まだなのか。

紗優とともに、リビングにむかう。

「おじいちゃん、おばあちゃん、明けましておめでとう。」

「おー、紗優。おめでとう。」

「あら、たは、」

「どーも、失礼します。すいません、家族水入らずのところに。」

「いーのよ!さ、始めましょうか!」

え?

両親、待たなくていいのか?

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