ももの天然水
「お、はよ。…その子は?」

「初めまして!友哉の彼女の凛です!」

「…そ、そう。おめでと、水城くん。」

震えた声、ひきつった笑顔、変わる呼び方。

感情を押し殺した表情で走り去っていく。

「紗優?どこいくんだ、あ、友哉!」

「おはようございます、翔先輩。」

固まった表情の後に“そういうことか”とつぶやいて紗優を追いかけた。

「友哉?早くいこ」

「…おう。」

自業自得だ。

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