ももの天然水
バレンタインまで、2日。

あれから、ずっと避けられてる。

俺のそばには、常に凛がいる。

「…ねぇ、友哉。」

「あ、なんだ?」

「…キスしたい。」

「ごめん、それは…」

俺の言葉を遮るように、凛の唇が重なる。

凛の肩を掴み、体を離す。

「俺、帰るわ。」

「ちょ、友哉!」

最低だ俺…。

唇を強く噛みしめ、壁を殴る。
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