ももの天然水
次の日、凛と一緒に登校しなかった。

教室に来るまでに、やけに、視線を感じた。

「おい、友哉!」

「…よ、涼。」

「なにのんきにしてんだよ!」

「……は?」

「中庭の掲示板、見なかったのか?!」

涼に連れられ、中庭に行く。

「…なんだよ、これ。」

掲示板には、一枚の写真が貼ってあった。

「なんで、おまえと凛がキスしてんだよ!」

「…涼。これ…紗優は?」

「……さっき、見てたよ。」

「…そっか。」

涼にすべてを話す。

「そうだったのか、これからどうすんだよ。」

「わかんねぇ。」

涼の奥に凛と紗優が見えた。

今の凛は、なにをするかわからない。

不安が俺を襲った。

「友哉?」

「涼、ちょっといってくる!」

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