ももの天然水
同じブロックの人がいっぱいいる。

部活の後輩。

知らない人。

廊下ですれ違ったぐらいの人。

なんか、不安だ。

赤ブロック団長は、青山翔。

元サッカー部、部長。

クラスでは、ムードメーカー的存在でめっちゃ元気。

「お~い、1・2年集まれ!」

翔の声が体育館に響く。

「え~、それでは、各クラスの担当分けをします。」

ん?

そんなこと聞いてない。

ま、どこでもいっか。

次々と3年の名前が呼ばれる。

「……ゆ?…紗優?」

「あ、どうした?真奈。」

「名前呼ばれたよ。」

「あ、ごめんごめん。」

「紗優は、2年担当だからな。」

翔が言う言葉に小さくうなずく。

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