ももの天然水
いつの間にか寝ていた水城くんを起こした。

急に顔が赤くなった水城くん。

熱があるのかと思い、額を重ねてみた。

「熱はない、か。」

う~ん、今日は、結構涼しい日だけどなぁ。

「キスしたい。」

……い、今なんて。

キ、キ、キス?!

ぇぇぇええええええ!

パニック状態になったうちは、水城くんに背を向けた。

ガチャ――・・・

蓮が帰ってきた。

ど、どうしよう、今、うち顔赤いし・・・。

「紗優~、なにがあったんだよ~。」

なにから言えばいいかわからなかった。

「な、なんでもないもん!」

そう言って、自分の部屋に走ってった。

しばらくすると、玄関のドアが開く音がした。

あぁ、水城くん帰ったんだ。

< 32 / 184 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop