ももの天然水
「早く整列しろぉ!」

夏休みボケがぬけていない声を出す高木先生。

今から、式が始まる。

校長の長い話が……。

めんどくさい。

「なぁ、紗優。」

隣に座る翔が、話しかけてきた。

たぶん、朝の事。

「ラブレター入ってたってほんとか?」

ほら、やっぱり。

真奈は、口が軽いから。

「そうだよ。」

「で、どうすんだ?」

「は?」

「だから、OKすんのか?」

「しないよ。」

「なんでだよ。」

「後輩だもん。」

後輩となんてありえない。

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