ももの天然水
紗優のあんな姿初めて見た。

いつもクールな紗優が…

「友哉」

振り返ると蓮先輩がいた。

「はい。」

「紗優見なかったか?」

「あ、今、保健室に。」

「保健室?なにがあった?!」

急に顔つきが変わった。

「階段から落ちて、保健室に運んだんです。」

「そっか、よかった。」

「あの、俺、」

ためらう俺の頭をくしゃっとした。

「傷を見たのか。」

すべてを悟ったようすの蓮先輩。

「はい、俺、どうすれば。」

「普通でいろ。」

「え?」

「これからも普通に接してやってくれ。あいつを見守ってくれ。」

俺に頭をさげる。

「え、あの、はい。」

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