ももの天然水

なんで、大好きな紗優に…

大切にしなきゃいけないのに…

なんで、俺は……

くっそぉぉ！

「蓮先輩！蓮先輩！」

「友哉？どうしたんだよ、そんなに慌てて。」

「翔先輩、蓮先輩は?!」

「と、とりあえず、落ち着け。なにがあった。」

「俺、ど、どうすれば、」

パニック状態だった。

「紗優先輩に！」

「わかった。」

そう言って翔先輩は、教室へはいった。

蓮先輩が出てきた。

「友哉！紗優は、どこだ！」

「非常階段にいます。」

「翔、後頼んだ。」

「おう。真奈、高木に伝えてきて！」

「うん！」

蓮先輩の後を追おうとした。

誰かが俺の腕をつかんだ。

「友哉！おまえは行くな。」

「でも、俺！」

「ごめん。紗優と少し距離を置いてくれ。」

過ちを犯した。