ももの天然水
あとから後悔しても、傷が深まるだけだ。

俺の傷なんて軽い。

紗優は、もっと深い傷を負ってるんだ。

「…や!…友哉!友哉!」

「…あ、涼。」

「お前、あの日からおかしいぞ。紗優先輩を避けてるし。」

「涼、胸貸してくれ。」

「え?!な、なに言ってんだよ!俺は、綾乃がいるんだぞ!」

「そういうことじゃない。」

あの日から生きてる心地がしない。

紗優を…

俺は……

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