ももの天然水

初恋と過去

あの日、水城くんを傷つけた。

ひどいことをした。

たぶん、あの子は、自分を責めてる。

学校に行くのが怖い。

あの時…

「触らないで!」

いや、怖い。

助けて…蓮。

怖いよ……。

「…蓮…たすけて。…怖いよ…」

目の前に水城くんがいたのに。

水城くんは、悪くない。

悪いのは、うちだ。

水城くんがいなくなって、すぐに蓮が来た。

「紗優!」

「…蓮?」

「大丈夫だ。俺がいる。」

「怖い…。」

蓮は、静かに抱き寄せてくれた。
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