addict
「わかった。着替えるから」
飄々とした玲の態度に、言っても無駄かと上半身を起こして目線で扉をさす。
下着姿までは見せるわけにはいかない。
「じゃあ下で待ってるからね」
玲は子供扱いするみたいに私の頭をポンポンと軽く叩いてリビングへと降りていく。
毎度のことながら恥ずかしい奴である。
恋人同士じゃあるまいし。
どうにも玲は私に甘い気がする。
確かに私も玲に甘えてる節もあるけど、それは玲の所為だ。
と、思いたい。
なんだか心がむず痒いようなきがして頭を振った。
「あーもう。いっそのこと、あっくんに彼女でも出来れば良いのに」