addict


そうすれば、きっと玲はあそこまで私を子供扱いすることもなくなるだろうし。


私は独りでに呟きながら、夏服のセーラーを着た。




「おばあちゃん、おはようございます」


「はい。おはようございます、朔さん」


リビングに来てみると、祖母の梅がお茶を注いでいるところだった。


見当たらないが、祖父は庭いじりでもしてるのだろう。


「朔、寝癖ついてるよ」


当たり前の様にうちの朝食を食べている玲が、箸に卵焼きを挟んでこちらをみる。


「まだ直してないだけ!というか、今日もなんで一緒に朝ごはん食べてるのよ」


とりあえず手ぐしでごまかして玲の向かいに座る。


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