ちよこれえと [完]
図書室の椅子に座っているのは、寛貴君。
「寛貴君!!!」
寛貴君は私をみて、来たか。とわかっていたような顔をした。
「ちゃんと覚えててくれたんだね。」
「まぁね。」
寛貴くんは私に得意気な顔を見せた。
そんなちっちゃな些細なことだけど、私は全てが嬉しい。
今こうして、得意気な顔を私に向けたこと。
今こうして、口約束を覚えててくれたこと。
今こうして、顔を合わせられること。
今こうして、向き合えること。
今こうして、寛貴君にチョコレートを渡す勇気がふつふつと沸いて来ていること。
寛貴君に合えること。
これは感謝物だよね☆