崩れていた世界
崩れていた世界
私はプラスドライバーで時計のネジを開けた。

「?」

時計の中には、紙が入っていた。

私は四つ折りになっている小さな紙を取りだした。

震える指で紙を開く。

「え…?」

紙には小さな小さな字が書いてあった。

______
誕生日おめでとう!まあ、僕も同じ誕生日だけどねwwもしかしたら、運命だったのかもね…
君に始めてあった時のことはまだ覚えているよ。…話が長くなると大変だw紙が小さいからねwまあ、感のいい君ならこの手紙を見つけてくれるよね?…手紙に書くのもあれだけど…
『君のことを愛しています』
______

「あ…」

思い出した…。

全部、全部…。

そうだ…。

あの日、12月24日。

君と会う約束をしていた。

けれど、私が…仕事長引いちゃって…。

私が待ち合わせ場所に行っている途中に…。

君は…。

死んでしまった…。

交通事故だった。

12月24日。

この日は私と君の誕生日だった。
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