先生、このキモチどうすればいいですか?
「は~い、Aコマの授業を始めます」

塾長が前に立ってそう言うと、

「お願いします」

先生も生徒も、みんな一斉にあいさつした。

授業は、A、B、Cとアルファベットで書かれていて、90分1コマとなっている。

また、席に着くと、隣に女の先生が来た。

「こんにちわ、担当の田邊です」

年は、大学生くらいで、身長は私より低いと思う。

「はい、よろしくお願いします」

私は、人見知りなのであんまり会話は出来なかったけど、楽しい雰囲気の先生だったので、すぐに慣れた。

そんな感じで授業を受けていると、楽しそうな話し声が後ろから聞こえてくる。

なんか、楽しそうだな~

そんなことを考えていると、横から声がした。

「りんごちゃ~ん」

田邊先生が、もぉ!というような表情でこっちを見ている。

「授業に集中しないとダメでしょ!!」

若干笑いながら注意していて、ふつうに友達くらいに仲良くなっていた。

キーンコーンカーンコーン

終わりのチャイムが鳴った。

「はやっ!!」

「集中してた証拠だねww」

そんな感じで、初めての授業は終わった。
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