俺の太陽
キミの誕生日に会った時……


風呂上がりの姿で現れたキミに、かなり動揺した。


キミの髪を乾かしながら、頭の中は“すぐに帰る”言い訳ばかりを考えていた。


だけどプレゼントを渡したら



「優太、付けて!」



と当たり前のように、俺にそのネックレスを手渡し、背中を向けて、髪を掻き分けてきたんだ。


その瞬間、俺の心臓は壊れそうなくらいにバクバクと動き出して……


もう無理だと思った。


今日、俺はキミを壊してしまうかもしれねぇ。


傷つけるかもしれねぇ。


俺は必死にその感情を抑えた。



だけどキミは、そんな俺の気持ちを無視するように、思わず固まってしまうような一言を……


落としたんだ。



「……キスして」



キミは俺の理性を飛ばす達人だ。
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