俺の太陽
キミの姿を見つけたとき……


すっげぇ嬉しかったのに、口から出た言葉は、ひどく冷めたものだった。



「俺、今日無理だって言ったじゃん」



こんな時間に一人でいて、何かあったらどうすんだよっ!


そんな思いと


キミがこういうことをする女だってことは、俺自身知ってたはず。


何で予想できなかったんだと、自分自身に苛立ちを覚えた。


キミが今にも泣きだしそうな顔で、プレゼントを渡してくれた時、思わず抱き締めそうになった。


でも結局、“ありがとう”すら言えなかった。
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