犯罪コレクターの独白
「ちゃんと会ってみたら、ますます好きになってしまった。今日帰ることを告げると、『遠距離でいいから、付き合って欲しい』と言われたの」

「それで、何て答えたんだよ?」

やっと人形、もとい、私が口を開く。

「考えさせて欲しいって」

無意識のうちに、溜め息がこぼれていた。

「佳波、自分のことが分かってるのか?」

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