犯罪コレクターの独白
ただただ、圧倒されていた。

恋の力とは、恐ろしい。

透明人間でさえ、強くするのだ。

佳波を人間だと仮定すると、現在の私はハエのような存在だ。


勝てっこない、と思った。

「分かったよ。別れよう」

愛がない付き合いなど、私もしたくなかった。

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