犯罪コレクターの独白
「本当にごめんね。そして、素敵な思い出をありがとう」

背を向ける佳波。

後ろ姿は、黒色のコートだ。


だんだん、黒がにじんできた。

――しょっぱい。

私は、両眼からこぼれ落ちる滴に気付いた。

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