犯罪コレクターの独白
私は、負けた。

人間に、敗れた。


確かに、人込みへ佳波を連れて行った私にも落ち度はある。


が、自分が透明人間だという事実は、それ程悪くないことはなかったのだ。

その思いは、マグマのように沸き上がり、人間への憎しみへと変化した。

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