犯罪コレクターの独白
けたたましいサイレンの音と共に、パトカーが到着したようだ。

目に見えない怪獣相手だから、無駄なことだとも分からないだろう。


きびきびと動く警察官を目にしていると、人形から怪獣に化した私の戦闘意欲は急降下していった。


『無』だ。

この世界は、『無』だ。

< 138 / 360 >

この作品をシェア

pagetop