犯罪コレクターの独白
「五万ぐらいで勘弁してやるよ」

出来損ないのロボットのように、ガチガチした動きで財布を漁る男。

「これで、許してくれるんですか?」

福沢諭吉五人を手に、私はクスッと笑う。

「ああ。しかし、法律違反はやめろよ」

自分の行いを棚に上げ、私は部屋を去った。

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