犯罪コレクターの独白
目的地の中の様子を窺う。

大丈夫そうだ。


『00 01 45』

上段の数字がこうなった時、私はサングラスを掛け、マスクを着用した。

コンビニの扉を開け、レジにいる店員に出刃包丁を突き付ける。

「おとなしくしろ。金を出せ」

店員がおろおろしながら金を出した時、私は透明人間に戻っている。

現金を奪い取った透明人間は、夜の世界へと消えていった。

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