犯罪コレクターの独白
深夜、こっそりと別所さん宅を出た私は、街を放浪する。


路上に捨てられた新聞紙と段ボール。

これさえあれば、私の罪は成立だ。


新聞紙に、百円ショップで万引きしたライターで火を付け、段ボールに放り込む。


新たな罪は、放火だった。

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