犯罪コレクターの独白
さすがに家が燃えているので、人間が気付き始めた。

「おーい、火事だ」

騒ぐ人間ども。

彼らは生きてなど、いない。

どうせ同じような毎日を送る、生きる屍なのだ。


この世で生きているものは、ただ一つだ。

それは、『希望』という名の、火だ。

< 255 / 360 >

この作品をシェア

pagetop