犯罪コレクターの独白
帰宅しても、食卓で眠りこけている別所さんを尻目に、自室へ戻る。


心から憎しみがすっかり剥がれ落ち、驚く程爽快な気分だった。

清々しい気持ちで、床に就く。


寒々とした部屋だったが、ふんわりとした掛け布団が、私の身体だけでなく、心まで温めてくれているようだった。

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