犯罪コレクターの独白
疲労感に、押し潰されそうだ。

身体が、白い粉末を欲している。

だが、生憎私はその物質を切らしているのだ。

密売人の出没時間は、夜だ。


気分転換と昼の心地良い風が入ってくることを期待して、自室の窓を開けた。

ここに越してくるに当たって、何の軌跡も残してこなかった実家方面へ目を向ける。

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