犯罪コレクターの独白
殺人行為によって、現実逃避ができたかどうかは明白ではない。

ただ、服用する覚せい剤の量が減った、という事実はある。


父と不倫相手を含め、私は六人の人間を殺めた。

人間でいえば、死刑に値するだろう。

だが、私は透明人間。

どこまでも逃げおおすことができる。

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