犯罪コレクターの独白
学校の友達を名護家に連れて来た時、私はスリッパを隠し、自室で音も立てずにいなければならなかった。
「この部屋、何?」
珠希の友達が聞いたのは、一部屋だけ不自然にドアを閉められた、私の部屋のことだっただろう。
「物置だよ」
仕方ないとはいえども、私は傷付いた。
「いいなあ。珠希ちゃんは一人っ子だから自分の部屋も持ってるし、物置まである家に住んでいるなんて」
この時ばかりは、顔も知らぬ珠希の友人に文句を言いたくてたまらなくなった。
「この部屋、何?」
珠希の友達が聞いたのは、一部屋だけ不自然にドアを閉められた、私の部屋のことだっただろう。
「物置だよ」
仕方ないとはいえども、私は傷付いた。
「いいなあ。珠希ちゃんは一人っ子だから自分の部屋も持ってるし、物置まである家に住んでいるなんて」
この時ばかりは、顔も知らぬ珠希の友人に文句を言いたくてたまらなくなった。