犯罪コレクターの独白
中に入って手渡されたものは、実に奇妙だった。

腕時計のようだが、趣味が悪い印象を受ける。

ベルト部分は透明だ。

銀色で縁取られ、突起を一つ持つデジタル盤は、二段に分かれていた。

『00 00 00』

『120』

という数字が並んでいる。

また、そのデジタル盤の最下部には『名護秀俊』という四字が金色で刻まれていた。

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