犯罪コレクターの独白
「これ、何ですか?」
呆然として尋ねると、別所さんは思いがけない答えをくれた。
「透明人間は十五歳になれば、人間になれるんだ。『120』という数字は現在の秀俊君が人間になることができる、日数だよ」
「人間に?」
ゴン、と後頭部に衝撃が走ったようだった。
「誕生日が訪れる度に、その日数は年齢の分だけ増える。たとえば、秀俊君が一年間、全然人間にならなければ、来年の四月三日、数字は十六加わって『136』になる」
「別所さんは人間になろう、と思ったことがあるんですか?」
呆然として尋ねると、別所さんは思いがけない答えをくれた。
「透明人間は十五歳になれば、人間になれるんだ。『120』という数字は現在の秀俊君が人間になることができる、日数だよ」
「人間に?」
ゴン、と後頭部に衝撃が走ったようだった。
「誕生日が訪れる度に、その日数は年齢の分だけ増える。たとえば、秀俊君が一年間、全然人間にならなければ、来年の四月三日、数字は十六加わって『136』になる」
「別所さんは人間になろう、と思ったことがあるんですか?」