犯罪コレクターの独白のレビュー一覧
4.6
ジャンル別ランキング一位ということで、相応の価値と、読者を納得させる何かを持っているはずと期待して読ませていただきました。 筆力は相当達者なようで、どんどん読ませる力を持っていると思います。文章に違和感がないというのは、最大の武器でもあります。 しかし、ところどころに見られるご都合主義や、その場しのぎの設定。 主人公が、特殊であることの必然性が見受けられません。 筆者が何を伝えたかったのか。また、主人公に作中のような行為を続けさせることによって何を言いたかったのかが、残念ながら私には読み取ることができませんでした。もったいないとしか言いようがありません。 せっかくの文章力を生かし、自己満足ではなく読者に伝えることを主眼に、テーマを絞った作品を今後に期待したいと思います。 ★は文章力を買って、二つで、失礼いたします。 今後の活躍を期待しています。
読みやすい文章に後押しされた、独特な世界観で最後まで無理無く読めました。 グロさの表現としても。 あっさり仕上げで別に、身構えなくても読めました。 作品に程良く解け込む程度です。 病理解剖と言う形で、実際に人の内臓を見ている僕は、最近。 多少グロの許容感覚が、ヒトとはズレているような気がしてはいるのですが(汗) それでも多分、大丈夫だと思います。 透明人間世界と臓器に対する描写不足。 伏線に対する答えが、僕的には納得いかなかったので★は抑えてありますが。 リアル世界の片隅に実際にあるような全体的な世界観と。 主人公の悲しみが伝わる、独特な雰囲気がとても良い作品です。 始めると一気読みになると思います。 時間のある時に、是非。 まとめ読みをお勧めします。
何だろう、この爽快感は。 次々と犯罪を集める、つまり、罪を犯していく主人公。 彼の様子を読み進めていくうちに、清々しささえ覚えてしまうのだ。 これはきっと、私の心の奥底にある「罪を犯したい願望」によるものだと思うのだが。 こちらまで同情してしまう程――本人は同情されることを好んでいないが――哀しみを背負う主人公。 彼の堕ちてゆく段階がこれまた、絶妙。 他人の不幸も楽しめるし、「何かでっかいことをしたい願望」を代行してくれた気もして、読後は爽快感が残った。 グロテスク描写が登場するが、大丈夫だという方は、是非。
完結おめでとうございます!展開にいつもハラハラさせられて､楽しく読ませていただきました｡ 透明人間についての設定もしっかりしていて､わかりやすかったです｡
まず、桜や雪の繊細な描写に感嘆した。 描写や、比喩が巧い。 繊細な作品はきっと、主人公が繊細な性格だから。 繊細で、傷付きやすい主人公が、次々と罪を犯していく。 傷付きやすい心を、罪で埋めていた主人公には、痛々しささえ感じた。 タイトルは肝を抜かれるものである。 しかし、主人公の弱さや脆さ、といったものが巧みに描かれている。 タイトルと、繊細さのギャップを、是非ご堪能していただきたい。
気付いたら100ページになっていた 気付いたら30分たっていた それがこの作品です 圧倒的な言葉と 内容たちが 読み手を招き入れ 私たちは引き込まれしまう 人々を魅了する作品と 言っても過言ではありません そんな作品にあなた様は最近出会えましたか 私はその作品に出会い 余韻に浸っております ぜひご覧下さい