ご褒美頂戴
少し休んでから始まった私一人だけのマラソン記録会。

ご褒美は何にしようかなぁなんて考えながらもとりあえず必死に走った。

時々先生の方をちらりと盗み見るといつもこっちを見ていて。

そりゃあ先生だし?
私のタイムを計ってるんだし?

当たり前のことなんだけど、なぜかその視線に走って乱れた鼓動とは別にドキドキと大きく音を奏で始めて。

その後は先生を見れなくなってしまった。
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