ミタマシズメ
私は両手で顔を覆い、15年前の光景を鮮やかに思い出した。

優しく私に名前を聞いてきた、オジちゃんの笑顔。

強く抱きしめて守ってくれた大きな身体。

「がんばれ、がんばれ」と、きっと息絶えるその間際まで

励まし続けてくれた

強く響く声・・・。
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