続・どうして私を選んだの?【完】
*すれ違う心
湊くんが去ってから、しばらくベンチでぼんやりと座っていた私。
なんだか、湊くんの衝撃的な一面を垣間見てしまった気がする。
そう思いつつチラリと、体育館の方向を見ると、少し前までいた野次馬はいなくなっていて、もしかしたら結構時間が経ったのかもしれない。
…遥斗くん、まだかな…
だいぶ、暗くなってきた空を見つめ、私はそう考えて、軽くため息をこぼした。
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*すれ違う心