続・どうして私を選んだの?【完】
――…体育館の中に入ると、すぐ目の前にトーナメント表が貼られてあるのを目にする。
…どこのブロックかな?
そう思って、トーナメント表を眺めていると……
私の肩を誰かがポンと、叩いた。
思わず、後ろを振り返る私の目に飛び込んできたのは…
『よ、来たな!』
バスケのユニフォームに身を包んだ涼太だった。
『涼太!あんた、入り口で待ってるとかくらいしてよね!全然、場所わかんなかったんだから』
ギロリと、そう言って涼太を睨み付ける亜衣子ちゃん。
『いやいや、オレ、一応レギュラーだからいろいろ忙しいんだぞ?てか、だから迎えにきたんだろーが』