続・どうして私を選んだの?【完】


『…っち、別に最初から本気じゃねーよ』





そんな捨て台詞を吐き、桐谷くんを睨み付けながら先輩は去っていった。






…よかった





私は、安堵して胸を撫で下ろすと、




『…大丈夫だったか?』





心配そうにそう尋ねる桐谷くん。




『うん、ありがと』





軽い笑みを浮かべて、私は、ペコリと頭を下げた。



< 262 / 313 >

この作品をシェア

pagetop