黄金時間が過ぎるまで〜番外編
       †                        「ふう」

と深いため息がつかれた。
先程から何度目だろうか…

いっこうに構わず、千歳がミーティングを進めようとした時…今日一番のため息がつかれ、流石の千歳も無視する事が出来なくなった。

「かぁそぉのぉ…何かあった?」

小さなため息まじりに、千歳はたずねた。

「あった…聞いてくる?千歳」

花園はミーティング用のプリントから目を離して、じっと千歳を見ている…

「…いいけど、これが終わったらね」

千歳は目線をプリントから外さずに、答えた。

花園は人懐っこい笑顔をチラリと見せ、

「えへへ…ありがと」

と言って、ミーティングに身を入れる事にした。

″やれやれ…今回はフッた方か、フラれた方か…しかしどうして花園は、この手の話を私にするのかなぁ…?″

心の中で呟く千歳であった。
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