あたしを食べてよ、狼くん。




あ。



手、なにげに繋いでる。


しかも、恋人繋ぎ。



いつもは少し前だった狼くんが、

今日はあたしのすぐ隣だ。



そんなことさえ、嬉しいの。



お昼にいた女の子が、

簡単にゲットできちゃう隣でも、



あたしにはなかなか難しくて。




ほんとに、あたしは狼くんの…


“彼女”なのかな………





「真依。

 ちょっと、ここで待ってて」



「あ、うん!」




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