あたしを食べてよ、狼くん。


そんな不安を抱えつつ、それから何も話せないまま迎えた放課後。



皆部活に行く準備をし始める。




やっば、わたしまだカバンに荷物入れられてないのにーっ!!



「おい」



低い声で狼くんがわたしに呼びかける。



「…な、なんでしょうか…」


「早くしてくんねぇ?俺着替えらんねぇし」



「わ、わかってる!」




どう見たって急いでるじゃないーっ!



そんなに責めないでくださいっ。


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