あたしを食べてよ、狼くん。


恥ずかしいーー!


慌ててよだれと鼻血をふく
あたしを見ながら、狼くんが



「お前ってホント飽きねぇなー」



なんて笑うから。



そんな風に笑ってくれるなら、

あたしはいつでも何でも出すよ。




だから……………





「狼くん……

 あたしから、離れないで……」




「え」




「お願い。


 お願いだから、頼むから、

 そんな悲しい顔しないで……」





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