あたしを食べてよ、狼くん。



なんとなくこの後の予想がついた。




今日の狼くんの様子や、

あたしに対する態度を見ていて


もうすぐだって思った。


もうすぐ、離れてしまう。



あたしの愛しい、大切な人。






「わ…りぃ。


 それ、約束できそうにねぇ」



「……なんで……?


 あたしっ、なんかダメだった?

 そりゃ顔は悪いし、
 性格もこんなだけど…っ!!


 直すよ?

 直すから、言って……」




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