あたしを食べてよ、狼くん。






迷っていると、真依が口を開いた。






「あたしは、いいんだよ。


 傷ついたって、めげないから。


 何されたって、気にしないから。



 ただね。



 狼くんと離れたり、

 狼くんに嫌われたり、

 狼くんが他の子のものになるのは



 絶対絶対、耐えられないの」






「真依……」





「だから。


 狼くんがあたしを好きなら、

 ちゃんと話してよ」





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