あたしを食べてよ、狼くん。








うそ。


ちょっと、ていうかだいぶ怖かった。




どうなるのかって思った。







「うそつくなよ………


 脚、震えてんじゃねぇかよ…」






「や、やだなー。


 寒いからさ、ほらっ」






狼くんが、ぎゅっとあたしを

抱きしめる。




あったかくて、落ち着く……





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