あたしを食べてよ、狼くん。


まぁ、あこがれるだけで瑠璃ちゃんみたいになれるわけ絶対ないんだけどね。





「うぃ!了解だっちゃ」





と言って、狼くんもとびきりのスマイルを瑠璃ちゃんに見せる。




いーいなぁー。


わたしにもそんな風に笑ってほしーいー。





「そだそだ、勇斗♪今日一緒に帰ろっ?」






なぬぬぬぬっ!!?



まさかまさかのお誘いでござんすか?




いや―――――――――!!!




ダメよダメよ、そんなの絶対嫌っっ。


わたし、せっかく今日……狼くんと、ゆっくり話せると思ったのに……




……………………………………でも。




わたしみたいなブスより…瑠璃ちゃんみたいな美少女と帰る方が、狼くんもいいよね……

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