あたしを食べてよ、狼くん。
「じゃぁね~♪仲良くねっ♥ばいちゃ」
「はいはい。ばいちゃ」
いーな、いーな、いーいーな!!!
わたしも狼くんと「ばいちゃ」とかしたいのにーっ!!!
「おい。帰んぞ」
「うんっ」
「お前キモイ。ニヤニヤ笑ってんなよ」
「嬉しいんだもん」
はーぁ、とため息をつきながら狼くんが歩き出す。
わわ、結構歩くの速い………
小走りになりながら、ついていくのが精一杯で。
気付けばもう校門を出てしまった。
もう少し、ちゃんと話しながら歩きたいのに………
もっと、一緒にいたいのにな………