あたしを食べてよ、狼くん。


「ば…っ!!」




出た。


すぐバカって言う。


そーですね、バカですよーだ。




「嫌ってねぇよ!」



「はい?」



「目、閉じてろ」





言われたとおり閉じると。


チュッ―――――――――



柔らかな何かがわたしの唇に触れた。





「……って今の!!!??」



「キス。ごちそーさん」



「はいはい、どーいたしまして。

 ではなくて!!!

 何、何、なんでっ!?


 ちょっと、犯罪だよそれっ!!」

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